如何に”狭く売るか”の試みークリプトン伊藤社長インタビュー。

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初音ミク生みの親=クリプトン伊藤博之社長インタビュー「今は“いかに狭く売るか”という試みが大事」 – Real Sound|リアルサウンド

  音楽文化を取り巻く環境についてフォーカスし、キーパーソンに今後のあり方を聞くインタビューシリーズ。第3回目は、ボーカロイド「初音ミク」の生みの 親としても知られるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が登場。「初音ミク」がここまでの支持を集めた理由や、クリエイターの新しいあり方 とその支援方法、さらには初音ミクのコンサートと展示スペースなどを併催した一大イベント『マジカルミライ』について、存分に語ってもらった。

内容としてはミクやボカロの名前が多く出てきますが、どちらかと言うとクリプトン・フューチャー・メディアと言う会社の理念的な内容の色が強いインタビューです。

ただ、最近のボカロ曲の頭打ちについての話については、周囲の考えとは異なり、

――その効果として、多くのクリエイターを世の中に登場させることになりました。一方で「ボーカロイド楽曲のダウンロード数が頭打ちではないか」という議論もあり、その意見について伊藤社長は「少し違う取り組みが必要」ともおっしゃっています。

伊藤:90年代までは「いかに広く宣伝して、広く売るか」ということを競っていたように思いますが、そこから一気に営業の数字が伸びなくなりまし た。今は『アナ雪』やEXILEと同じ売り方ができない99.9%のミュージシャンにとっては、「いかに狭く売るか」という試みが大事だと思います。例え ばLD&Kさん(参照:LD&K大谷秀政社長インタビュー「CDの売上が3分の1でもアーティストが存続できる形を作ってきた」)などは、音楽だけではなくファッションやライブ空間といったライフスタイルを一気通貫でひとつの価値観に束ねて、ブランドにしている。そういった意味での「レーベル」なんです。それを価値として提示する、深くお客さんに楽しんでもらうことが重要ですね。

僕が考えることもそれと同じです。同人CDをいきなり一般の流通で売ってブレイクするかと言えば、そうではない。一方で、同人イベントで行列がで きるような人もいます。ある種のクラスタを形成できる価値を中心軸に、いかにピンポイントでキャッチーにブランディングするか、その価値をいかに顧客に伝 えて情報を提供するか、ということが重要です。それはカフェやフェス、書籍という形もいい。音楽とは違う形を利用することにより、音楽、アーティストの価 値をより深く消費してもらう。それが「いかに狭く売るか」ということであり、これからのプロデュース方法だと思います。そこで「原盤というものはコピーで きる」という事実を前提として、コピーできるものを気持ちよく買ってもらうために「原盤を買うのではなく価値を買う、共感を与える」という見せ方や売り方 が大事になってきます。

と言った「モノ」よりも「価値」を追求するような考え方を持っているようです。

「一時的なブーム」ではなく、「一般的な定番」を作る…そんな気概を感じることができる内容化と思いますので、興味のある方は是非。

 

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