映画『ボーカロイドオペラ 葵上 with 文楽人形』の分析記事(@RealSound)

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ボカロオペラ『葵上』映画版に見る、ボーカロイドと文楽人形の共通性 – Real Sound|リアルサウンド

 歌声合成ソフトのミドリが大流行し、その音楽をきっかけにヒカルは作曲家になる。ミドリに憧れて歌手になったアオイは、ヒカルと組んで人気を獲得する。だが、アオイは忘れ去られたミドリに憑かれ、異常な行動をみせる。それは、呪いなのか、多重人格症状なのか。

ボカロによるオペラというと、渋谷慶一郎が初音ミクを起用した『THE END』が話題になった。人工的だが生命があるようでもあるボカロを通し、死生観の揺らぎを描く。二作にはそうした要素が共通しているが、現代アート的な 抽象性と難解さでいっぱいだった『THE END』に比べ、『葵上』の三角関係と怪異は、『源氏物語』の時代から現代のSFやサイコものまで繰り返し語られてきたタイプの話だといえる。とっつきや すい普遍性がある分だけ、楽しみやすい。

3名という少ない登場人物で進行する点は能の舞台を踏まえているが、音楽の緩急や強弱と人形の動作がシンクロして感情の高ぶりを生々しく伝えるの は、正に文楽の演出である。舞台後方のスクリーンの映像、照明、カメラのアングルなどの効果もあって、人形は鬼気迫る表情の変化を見せる。半狂乱になる場 面は、かなり恐い。

あぁ、単純に古典芸能のリメイクかなんかと思ってたのだけど、「文楽人形を使った現代劇」だったのか(すみません、思い切り勘違いしてました)。

そういった意味ではだんだんと興味がわいてきたし、追加上映も決定した様なので、見に行ってみようかなぁ。

 

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