【殴り書きコラム】VOCALOID4の未来は…どっちだ!?

V4

ありにゃん様によるVOCALOID4について非常に興味深い考察がありましたので、引用しながら僕個人の意見を述べようと思っています。

VOCALOID4発表の感想 | ありにゃんインサイド

V3発表会との違い

V3発表会ではもっと多数の企業がゲストとして呼ばれていました。またV3と同時発売のライブラリーはVY1V3のほか、MewとV3 Megpoidであり、V3には多数の企業が新規参入しました。

しかし、新規参入した企業の結果は…

  • 1st Place…IAを出す→有名Pを積極起用、宣伝攻勢→IAは有名ボカロへ→追加ライブラリIA ROCKS発売
  • i-style Project…中の人を一般公募→ラピス発売と同時にメルリを発表→忘れた頃にメルリ発売→メルリが盛り上がっていない→それでもそれなりに活動的
  • ボーカロイドル…当初は5体予定→現時点で出したのは兎音りおんのみ→りおんのTwitter垢も更新停止
  • マクネナナ…Mac対応したことでボカロ化→英語にも対応→ボーカロイドストアでのみ発売→ニコ動ではあまり盛り上がっていない
  • SeeU…日本進出、英語版も出す→日本での販売終了→英語版も未定→中の人が逮捕

という結果になりました。成功したと言えるのは1st Placeぐらいでしょう。1st Placeの手法には賛否両論ありますが、積極的な宣伝攻勢がIAを有名ボカロにしたことは否めません。

少なくともV4の発表会を見ている限りですが、V4ではV3時代のこのような状況を反省し(企業数もライブラリ数も)少数精鋭でやっていくと思います。そうではなくても新規参入は難しいと思われます。

確かにV3の参入時には様々な団体が参画してきました。中には参入するとしながらもそのままフェードアウトした団体もありましたね。リング・スズネやルイ・ヒビキと言ったVOCALOIDフェスタ(→VOCALOID NEXT)とか…。

日本以外でもヤマハとボカロを共同開発したスペインのポンペウ・ファブラ大学が母体となっている「Voctro Labs」が新規に参入していますね。こちらは「BRUNO」「CLARA」「MAIKA」が発売され、特に「MAIKA」は基本スペイン語のみですが、他にもポルトガル語、イタリア語、カタロニア語、英語、日本語が歌えるとのことで、日本でもそこそこ人気があるようです。

また、中国も上海禾念信息科技有限公司という会社が「洛天依」「言和」と出しましたが、こちらは会社内のゴタゴタがあった末に「Vocanese」というブランドで「楽正綾」「戦音Lorra」が現在開発中ではありますが、余りパッとしていないのが現状でしょうか。話によると会社内のゴタゴタがなければ「洛天依」の日本語ライブラリが発表されていたかも、と言うのもありますし。

あとは、日本でも引用文にでていないところではボカロCDを出しているEXIT TUNESが「MAYU」を出しているわけですが、こちらも余りぱっとしていない感じですね。現にサイトのDL販売ページをクリックしても切れているようですし…(僕個人は極端に低音を出すことでなかなかいい感じの声を出してくれるので好きなのですが)。

そう考えると、ヤマハ・インターネット・クリプトン以外で成功しているとしたら引用文にもある1st PLACEとAHSと共同で結月ゆかりを出したボカロマケッツ位なものかな、と思います(個人的には「ボカロPになりたい!」のウィーヴも健闘しているとは思いますが)。

また、V4は少数精鋭でやっていくのでは?と言う内容でこの文章をしめていますが、僕もそう思っています。ただ、V3のライブラリもそのまま使えることを考えると、ヤマハが下位互換的な位置づけで続けるのであれば、今後もV3ライブラリを出す所もあるのではないかと思うんですよね。それがなければ、ヤマハ・クリプトン・インターネット・AHSの四天王にプラスして、幾つかの団体が四天王のいずれか(大抵はヤマハになるとは思いますが)に協力してもらってリリースする、と言う流れになるのでしょうけれども。

 

クロスシンセシスについて

今後ボカロに新規参入が難しくなると予想しています。理由は2つあります。

1つ目は、ボカロが増えすぎたことです。特に若い女声ライブラリが圧倒的に多いです。

確かに割合的には女性が多すぎましたね。

確かに女性ライブラリは食いつきが良い、と言う部分があったりするのは否めませんが、V3でリリースされた男性ライブラリと言ったら、がくっぽいどにVY2V3、ZOLA、KAITO V3、BRUNO、YOHIOloidの8人(ZOLAは3人換算)で、しかも英語DBがあるのはKAITO V3とYOHIOloidのみという寂しい状況ですし。

良く、色んな所で男性ボカロを!と言う意見を耳にしますけれども、正直女性ライブラリ上位になってしまうのは仕方のないことではありますが、やっぱり男性ライブラリはある程度の数は必要だと思うんですよね。

 

クロスシンセシスは、同一キャラクター、同一言語でのみ使用可能です。V3ライブラリでも使用可能ですが、V2ライブラリでは使用不可です。

つまり、1DBしかないボカロはクロスシンセシスが使えない(=V4の新機能の一つが使えない)ので、そのボカロを購入する理由が減るということになります。V3ライブラリの場合はアップグレードするメリットが減ります。

複数DBがほぼ必須って事になりますが、

  • 複数DB搭載にはその分開発費がかかる
  • 既存ボカロと販売予定のボカロの状況
    • ヤマハのVY1V4が4DB搭載で1万円
    • 現状のクリプトンのボカロが4~5DB搭載、エディターとDAW付属で1万円台後半
    • 加えてルカV4Xには独自機能「E.V.E.C」搭載

という理由で実績がない新規企業の参入は困難でしょう。

確かにクロスシンセシスがあると表現力が大いに増してくる、と言うのはあると思います。

でも、必ずしもなくてはならない、というのでもないんじゃないかなぁ、と言うのが個人的な想いですね。

だから、複数ライブラリが作れなくてもグロウルを付加するだけでも充分だと思いますし、複数ライブラリがあればそれに越したことはないですが、今まで培ったテクニックは変わらず使えるわけですし、そこら辺は工夫ではないでしょうか。それに最初は単数しか作れなくてもインターネットのMegpoid・がくっぽいどの様にライブラリ毎の単体発売と言うのもありだと思いますしね。

 

また、つけて欲しい機能としての要望がいくつかあるのですが…、

 

つけてほしい機能

VOCALOID-flex

これについては、当のヤマハが「ギャラ子NEO」にて「ギャラ子Talk」と言うVOICEROIDと同じエンジンのソフトを付属させてしまったことで、これ自体は当分の間ペンディング、若しくは力を入れないのではないか、と思っています。それこそ「餅は餅屋」という事で、VOCALOIDは「歌」を主軸にする事に専念するという意思表示が確固となったような気がします。

勿論、VOCALOIDとして歌としゃべりが共に出来るようになればそれはそれで良いのですが、ただ、それが出来たからといって必ずしも売れる、という訳では無いですし…。

 

VOCALOID APIを公開

こちらは僕の記憶が確かであれば、企業は当然の事ながら、個人開発者でもヤマハとの契約を結べばVOCALOID APIを使ってのプログラム開発は行えるはずです。ただ、契約を結ぶに際してそれに値するほどの企画書を提示する必要がありますし、果たしてヤマハをうねらせる様な企画書が書けるかどうかが一番大きなハードルになるわけですが…。

VOCALOID APIがGPL等、ある程度自由に使えるライセンスとなれば話は別ですが、そう簡単には一般に公開することは難しいのではないでしょうか。

 

Piapro StudioにもJobPlugin的機能

まぁ、これはこれでJobPluginを活用されている方にはあると便利でしょうけれども、これについてはクリプトンの頑張り次第でしょうか。

 

 

何か、個人の意見に対して話の腰を折るような感じになってしまいましたが、V4で一気にハードルが高くなった以上、新規参入は容易ではないと思いますし、それこそVoxWaveのALYSの様にCeVIOに鞍替えしたり、E-CapsuleのブランドVOICEMITHが夏語遙のプラットフォームにUTAUを選んだりと、必ずしもVOCALOIDでないといけない、という選択肢もなくなってきていますので、ある意味V4はVOCALOIDの今後を占うバージョンになるのではないか、と考えております。

 

(追記)

この「書き殴り」に対する、ありにゃん様の返答となるエントリがありましたので、こちらも併せてお読みいただければと思います。

続・VOCALOID4発表の感想 | ありにゃんインサイド

 

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